基礎学力が足りない中高生の割合が全国的に上がりつつあることが分かった。韓国教育部（省に相当）と韓国教育課程評価院が全国5000カ所の中学3年生と高校2年生97万6973人を対象に国語、英語、数学の学力テストを行ったところ、基礎学力が不十分な生徒の割合は4.1％だった。

　これは昨年の3.9%に比べて0.2ポイント高い。教育部と同院が29日に発表した。

　「基礎学力に問題がある」とは点数にすると100点満点中20点以下のことで、その割合は2012年には2.6％だったが、その後13年には3.4％、14年3.9％と増加傾向が続いてきた。教育部の関係者は「生徒の学力向上を支援する予算が削られるなど、国として生徒たちの学力に対する関心が低くなっているのが原因の一つではないか」との見方を示した。

　一方で100点満点の50点以上は通常の学力と見なされるが、その割合も昨年の77.4％から80.2％と2.8ポイント高くなっていた。

　基礎学力に問題がある生徒の割合を地域別に見ると、ソウル（6％）、江原道（5.1％）、全羅北道（5.0%）の順で高く、最も低いのは蔚山（0.9％）で大邱（1.2％）がそれに続いた。

　今回は学力評価と同時に生徒たちへのアンケート調査も同時に行われたが、それによると1日3時間以上勉強している生徒の90％以上は通常以上の学力があり、また自主的に勉強する時間が長く、教師との関係が良い生徒ほど学力も高いことが分かった。今回の調査結果は30日から「学校アルリミ」のサイト（www.schoolinfo.go.kr）で確認できる。

チェ・ウォンウ記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/30/2016113001212.html