▲日本元老歴史学者・中塚教授

日本元老歴史学者、中塚明、奈良女子大学名誉教授(87・写真)は16日「日本がアジア侵略史について謝罪しない理由は当初から日本が起こした戦争に誤りがないという確信から始まる」と話した。

日本近代史に関する１次史料を多数発掘して日本の国粋主義的歴史記述に反論してきた中塚教授は「この様な誤った認識が広がった理由は歴史の真実を教えることもせず、習うこともできなかったため」と話した。

彼はこの日、財団法人シアルの招待で訪韓してソウル鍾路区の天道教中央大教堂で講演した。1929年、大阪府に生まれ京都大学史学科を卒業した彼は奈良女子大学で教授として在職しながら近代日本の朝鮮侵略史研究など歴史的事実究明に力をつくしてきた。特に日本の朝鮮侵略史研究の先駆者、山辺健太郎から教えを受けた。

山辺は1945年、敗戦後設立された日本国会図書館‘憲政資料室’で軍国主義日本政府が徹底的に隠してきた敗戦に関する１次史料を多数発掘した人物だ。中塚教授は『歴史家　山辺健太郎と現代』を編著し、今回韓国語版が出版された。

中塚教授は「日本は天皇の戦争責任を問題にせず問いもしなかった」とし、「戦争責任をごく一部の陸軍指導者の責任として処理し、天皇をはじめ日本の支配階級は敗戦後の混乱から抜け出した」と話した。日王と支配階級が徹底的に隠蔽・歪曲した歴史を資料で明らかにし、彼らの責任を示した人物が山辺だった。

中塚教授は1894年、日本軍の景福宮（キョンボックン）占領事件に関し、日本陸軍参謀本部が詳細に作成した記録物の発掘をやり遂げた人物だ。中塚教授は日本帝国が「虚構の事実」の上に立てられ、これは日本帝国が50年もせずに崩れる原因になったと指摘した。

彼は「‘日本帝国’は天皇を親分にして、全国津々浦々の小学校の先生まで‘虚構の事実’をまき散らす役割をした」とし、「日本帝国は日清戦争からわずか50年で崩壊したが、その原因はこの帝国が‘虚構の事実’の上に立っていたため」と話した。

また、安倍政権の暴走を例にあげながら「国ごとに権力者が歴史をねつ造したり、偽造してきた例はいくらでもあるが歴史の事実を消すことは決して成功しない」と話した。

ソース：京郷新聞(韓国語) ナカスカ教授「日本が‘侵略’を謝罪しないのは、誤った教育のせい」
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201611162130035

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