1: まるっとニュー 2023/05/14(日) 07:33:59.00 ID:5YlqS5qR
[スキャナー]韓国の書店、国支援で活気…定価制を強化・図書館が協力
インターネット書店の台頭などで減った街の書店が、韓国で増加傾向を示している。書店を街の文化拠点と位置づけて国や自治体が様々な支援策を手掛け、
独立系書店と呼ばれる中小の店が活気づいているためだ。出版不況で書店の苦境が続く日本でも、動向が注目される。(文化部 小杉千尋、写真も)
・独立系開業
ソウル近郊、 京畿道キョンギド の静かな住宅街。一角にある「チョモ本屋」は、協同組合形式で運営されるユニークな店だ。
56平方メートルの小さな店に2000冊以上の本が置かれ、小説やエッセー、日本の絵本なども並ぶ。
ユニークな協同組合形式で運営されている「チョモ本屋」を視察する日本の出版関係者ら(4月25日、韓国・京畿道で)
近くの公共図書館で読書会をしていた人たちが「自分たちの本屋がほしい」と組合員になり、7年前に開業した。
読書会や講演会などのイベントにも熱心で、地域の住民が年会費を払って店を支える制度もある。
代表の李定恩さん(52)は、「『チョモ』は『0・5』の意味。書店を経営する私たちと、地域に住む人の力を合わせて、この店を『1』にしたい」と語る。
ネット書店が原則、本の割引をしない日本と異なり、韓国はかつて、ネット書店が本の大幅割引を行ったあおりで、街の書店が激減した。
だが、法整備によって2014年から「図書定価制」を強化し、割引率を一律10%、ポイント還元などを合わせても15%以内に制限。小さな書店の経営が成り立つ余地が生まれた。
韓国書店組合連合会が発行する韓国書店便覧によると、03年の3589店から15年は2165店に減った。
その後、回復を見せ、21年は2528店に達した。目立つのは、チョモ本屋のような地域に根差す独立系書店と呼ばれる店の開業だ。
チェーン系の書店とは異なり、カフェを併設したり、詩や美術をはじめ専門に特化したりするなど、特色ある店が多い。
・文化的空間
国や自治体の支援も充実している。ソウル市は、16年に地域書店の活性化に関する条例を全国に先駆けて定め、国の施策に影響を与えた。
公共図書館も書店の経営に協力的だ。ソウル図書館が敷地を開放し、書店がイベントを開けるようにしている。
ソウル図書館の呉芝恩館長は「地域書店が売るのは、単なる本ではなく文化。図書館と書店が協力し、文化的な空間を市民に楽しんでもらいたい」と語る。
国の支援は、日本の文化庁やスポーツ庁などにあたる文化体育観光省管轄の「韓国出版文化産業振興院」が中核を担う。
全国88か所の書店を対象に年間4億5000万ウォン(約4500万円)を投じ、店が進める文化プログラムを支援したり、
魅力的な品ぞろえの本棚を作ったりする事業などを展開。書店運営のためのセミナーも用意している。
さらに、21年の法改正では、図書館が書籍を購入する際に、地域の書店を優先的に利用するよう、各自治体に求めている。
ー中略ー
・日本は減少止まらず
日本の書店の減少は、歯止めがかかる兆しが見えない。出版関連の業界団体でつくる日本出版インフラセンター(東京)の調査によると、
2013年に全国に1万5602店あった書店は、21年に1万1952店と2割以上減った。
国内の出版社や書店、出版取次などで作る一般財団法人・出版文化産業振興財団(JPIC)によると、
地域に書店が一つもない「無書店自治体」は、全国1741市区町村のうち、26・2%にあたる456に上る。
インターネットの普及で、街の本屋を支えた雑誌や文庫の売り上げが不振となった影響が大きい。
ー後略ー
全文はソースから
読売新聞 2023/05/14 07:00
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20230510-OYT1T50322/
インターネット書店の台頭などで減った街の書店が、韓国で増加傾向を示している。書店を街の文化拠点と位置づけて国や自治体が様々な支援策を手掛け、
独立系書店と呼ばれる中小の店が活気づいているためだ。出版不況で書店の苦境が続く日本でも、動向が注目される。(文化部 小杉千尋、写真も)
・独立系開業
ソウル近郊、 京畿道キョンギド の静かな住宅街。一角にある「チョモ本屋」は、協同組合形式で運営されるユニークな店だ。
56平方メートルの小さな店に2000冊以上の本が置かれ、小説やエッセー、日本の絵本なども並ぶ。
ユニークな協同組合形式で運営されている「チョモ本屋」を視察する日本の出版関係者ら(4月25日、韓国・京畿道で)
近くの公共図書館で読書会をしていた人たちが「自分たちの本屋がほしい」と組合員になり、7年前に開業した。
読書会や講演会などのイベントにも熱心で、地域の住民が年会費を払って店を支える制度もある。
代表の李定恩さん(52)は、「『チョモ』は『0・5』の意味。書店を経営する私たちと、地域に住む人の力を合わせて、この店を『1』にしたい」と語る。
ネット書店が原則、本の割引をしない日本と異なり、韓国はかつて、ネット書店が本の大幅割引を行ったあおりで、街の書店が激減した。
だが、法整備によって2014年から「図書定価制」を強化し、割引率を一律10%、ポイント還元などを合わせても15%以内に制限。小さな書店の経営が成り立つ余地が生まれた。
韓国書店組合連合会が発行する韓国書店便覧によると、03年の3589店から15年は2165店に減った。
その後、回復を見せ、21年は2528店に達した。目立つのは、チョモ本屋のような地域に根差す独立系書店と呼ばれる店の開業だ。
チェーン系の書店とは異なり、カフェを併設したり、詩や美術をはじめ専門に特化したりするなど、特色ある店が多い。
・文化的空間
国や自治体の支援も充実している。ソウル市は、16年に地域書店の活性化に関する条例を全国に先駆けて定め、国の施策に影響を与えた。
公共図書館も書店の経営に協力的だ。ソウル図書館が敷地を開放し、書店がイベントを開けるようにしている。
ソウル図書館の呉芝恩館長は「地域書店が売るのは、単なる本ではなく文化。図書館と書店が協力し、文化的な空間を市民に楽しんでもらいたい」と語る。
国の支援は、日本の文化庁やスポーツ庁などにあたる文化体育観光省管轄の「韓国出版文化産業振興院」が中核を担う。
全国88か所の書店を対象に年間4億5000万ウォン(約4500万円)を投じ、店が進める文化プログラムを支援したり、
魅力的な品ぞろえの本棚を作ったりする事業などを展開。書店運営のためのセミナーも用意している。
さらに、21年の法改正では、図書館が書籍を購入する際に、地域の書店を優先的に利用するよう、各自治体に求めている。
ー中略ー
・日本は減少止まらず
日本の書店の減少は、歯止めがかかる兆しが見えない。出版関連の業界団体でつくる日本出版インフラセンター(東京)の調査によると、
2013年に全国に1万5602店あった書店は、21年に1万1952店と2割以上減った。
国内の出版社や書店、出版取次などで作る一般財団法人・出版文化産業振興財団(JPIC)によると、
地域に書店が一つもない「無書店自治体」は、全国1741市区町村のうち、26・2%にあたる456に上る。
インターネットの普及で、街の本屋を支えた雑誌や文庫の売り上げが不振となった影響が大きい。
ー後略ー
全文はソースから
読売新聞 2023/05/14 07:00
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20230510-OYT1T50322/
引用元: ・【チョモ本屋】 街の本屋、日本では減り続けるが…韓国では支援充実で増加傾向 [5/14] [仮面ウニダー★]
【日本より本を読まない国売れない国【チョモ本屋】 街の本屋、日本では減り続けるが…韓国では支援充実で増加傾向 [5/14] [仮面ウニダー★]】の続きを読む