韓国の議政府地検刑事2部（リュ・ヒョク部長）は8日、運転中に口論になった相手に車を突進させたとして、
殺人未遂の罪でA被告（35）を起訴した。
警察は法定刑の軽い暴力行為処罰法を適用して送検したが、検察はより刑が重い殺人未遂罪を適用した。

　検察によると、A被告は先月23日午後5時ごろ、ソウル近郊・京畿道議政府市の路上で男性（30）に
自身のスポーツタイプ多目的車（SUV）をぶつけ、全治8週間の骨折を負わせたとされる。

　事の発端は、男性がウインカーを出さずに車線を変更し進路を塞がれたと感じたA被告が腹を立て、
文句を言ったことだった。
A被告が信号待ちの間に車を降り「ちゃんと運転しろ」と抗議すると、男性も引き下がらず
「あなたこそちゃんと運転しろ。スマートフォンを見ながら運転するな」と言い返したという。

　ますます立腹したA被告は男性の車の前輪を蹴飛ばし車に戻り、ハンドルを握ったが、
男性は車の前に乱暴に割り込んで追い越し、車から降りてA被告の車に歩み寄った。
これにかっとなったA被告はアクセルを踏み込み、そのまま車を男性にぶつけた。
フロントガラスが割れるほどの強い衝撃に男性ははじき飛ばされ、路上に倒れ込んだ。

　A被告は検察の事情聴取に対し「会社の先輩にしかられてむしゃくしゃしていたときに口論になり、かっとなった」
と供述したという。

　検察の関係者は「人が前にいるのに車を突進させた行為には、殺害の意図が十分にあった」と話している。
殺人未遂罪が認められれば5年以上の懲役刑となる。

イ・スンフン記者

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