県は２５日、中国産や韓国産のアサリを「熊本産」と偽って販売したとして、玉名市の水産加工販売会社「生田水産」に対し、ＪＡＳ（日本農林規格）法に基づく不適正表示の是正を指示した。
確認した販売量は約３５４５トンで、県内業者によるアサリ原産地偽装では過去最大。

　県くらしの安全推進課によると、同社は２０１２年１１月から１３年１０月にかけ、中国産や韓国産の輸入アサリを仕入れて熊本産と表示し、県外の卸売業者１社に販売。アサリは首都圏の小売店などで販売された。

　農水省のサンプル調査で原産地偽装の疑いがあるアサリが見つかり、九州農政局や県が１４年１月から同社への調査を行ってきた。
ＪＡＳ法は生鮮食品の原産地を「成育期間が最も長い地域」としているが、同社は輸入アサリをほとんど養殖（蓄養）しないまま販売していたという。

　同課によると、中国・韓国産アサリの平均卸売価格は１キロ２９０円だが、熊本産は１キロ３１０円。同社は「従業員を養うためにやった」と偽装を認めているという。

　県内業者によるアサリの原産地偽装は８件目。（蔵原博康）

http://kumanichi.com/news/local/main/20150225007.xhtml

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