1: ねこ名無し ★@無断転載は禁止 2016/11/20(日) 07:40:11.02 ID:CAP_USER
『サンチアゴ巡礼 心の旅』78日間で1650キロ踏破(最終回)

東南アジアへの中華圏の急速な拡大

 2014年10月~12月にカンボジア、ラオス、タイを周遊した際に夥しい数の中国語の看板に圧倒された。ギリシアのロードス島で中国人の小売業の展開に気付いてから外国を歩いているとなにかしら“中華経済圏の世界的拡大というトレンド”が知らないうちに急速に進行しているのではないかと常にモヤモヤと潜在的な脅威のように感じてきたのである。

 インドシナ半島のこれら三カ国では中国系銀行や食堂、宿屋、旅行代理店、商店・スーパー等などの華人スモールビジネスが都市部のみならず農村部まで席捲していたのである。しかし元来中国と地続きであり歴史的に華僑文化圏であるので余り違和感やショックはなかった。

 こうした地域の観光地では中国人若者バックパッカーを対象にした中国系ゲストハウスも繁盛しており漢民族の経済圏拡大を象徴しているようであった。

インドネシアの中国語教室

 2015年2月~4月にインドネシアのスマトラ島、スラウェシ島の秘境を中心に旅をしたがジャカルタ以外では必ず中国人と間違われた。インドネシアの地方でも商用・観光で訪れる中国人が急増しており小さな地方都市でも民間の中国語教室が濫立している。

 いずれにせよ中国政府と近年急速に関係を深めているインドネシアなので漢人商人が勢力を拡大していることは当然と受け止めた。

「それならチャイニーズ・マーケットへ行くべきだよ」

 サンチアゴ巡礼を振り返るとスペインの日曜・祝祭日にはお店が閉まり食料が調達できず途方に暮れることが何度もあったが土地の人に開いている店がないか尋ねると中国人の商店(チャイニーズ・マーケット)を教えてもらったことが何度かあった。

 巡礼街道沿いの町は人口数千人からせいぜい数万人規模の田舎町であるであるが、そんな田舎町でも中国人が進出しているのだ。例えばLogronoのオーナーは40前後の中国人夫婦で使用人も中国人の若者一人であった。彼らのスペイン語は数字がやっと話せる程度で英語も片言のみであったが商売には支障ないようであった。

 安価な中国雑貨や中国食品も置いてあるがメインの商品は地元の店と変わらない。昔ながらの地元の店は日曜・祝祭日は営業せず平日でも昼間は閉めてしまい営業時間も10:00~13:00、16:00~19:00と限定されて不便である。

 これに対して中国人商店は休日なしで朝は9時から夜は21時くらいまで営業している。価格は同じ商品であれば地元の店より若干安い程度であるが、営業時間が長いのでコンビニ的な便利さが地元の人にも支持されて繁盛しているようであった。ヨーロッパの商慣習を逆手に取ったビジネスモデルである。

マドリード市内ではいたるところに中国人商店が

 7月13日・14日 両日プラド美術館でゴヤ、グレコ、ベラスケスなどの名画を堪能した。プラド美術館以外には特に目的がなかったので残りの時間は市内をぶらぶらと散策。

 飲み物やスナックなどを買おうと地元の人たちが行くような食料品店や雑貨屋を何軒か見ていたら中国人経営の店が少なからず存在していることに驚いた。不動産価格が高いような目抜き通りや表通りにはないが、少し裏に入った通りや普通の町角の店に入ると中国人オーナーや店員に遭遇するのであった。

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こんな狭い通りにも中国商店が営業している

 プラド美術館から10分ほどの場所にある街路では100メートルくらい歩く間に3軒も中国系商店を見つけたほどである。チャイナタウンのように中国系商店が密集して軒を並べているわけではない。マドリードのあちらこちらに中国系商店が散在しているのである。

 彼らは過去10年以内に中国各地から渡航してきた新規移住者でスペイン語は商品名、金額をやっと表現できる程度で英語は片言のみのレベルであった。そして店構えや内装は古めかしい。昔から営業している地元の商店を居抜きで買い取るか借りて初期投資を抑え、同時に周囲の既存商店よりも営業時間を長くして資本回転率を上げているのであろう。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8085

>>2以降に続く)

引用元: ・【国際】「人口侵略」という中国共産党の長期戦略[11/20] [無断転載禁止]©2ch.net

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