光州光山署は2人、約1年間にわたり中学時代の同窓生に長期にわたり集団で暴行を加え、頭髪を燃やすなどしたとして、暴行、監禁、傷害、恐喝などの疑いで高校生2人の逮捕状を請求。集団暴行に加担した4人を在宅のまま立件した。

　加害者の少年（16）ら6人は中学3年だった昨年6月から今年6月にかけ、光州市光山区一帯のモーテル、公園、空き地などで中学の同級生（16）を集団暴行した。加害者らは今年6月24日未明、同区内のモーテルに被害者を呼び出し、浴室に閉じ込めて10分余りにわたり冷水を浴びせた。

　また、被害者の全裸写真を撮影し、友人15人が加わったチャットルームにアップロードした。さらに、モーテル内で被害者の頭髪を燃やしたほか、同日午後には周辺のインターネットカフェ付近で被害者の頭髪をめちゃくちゃに切り、被害者は頭髪を刈らざるを得なくなった。

　加害者らは今年5月20日夕には、マンションの公園で被害者の手を遊具に縛り、下着を破って、性器を触るなどのいじめに及んだ。被害者はまた、公園で野球のバットで殴られたり、首を締められ気絶しそうになったりした。

　警察によると、加害者らは被害者を数回にわたり脅し、26万ウォン（約2万5700円）相当の金品を奪ったことも判明した。

　加害者らは被害者の家庭が共稼ぎだったことから、被害者宅に押しかけて、勝手に食事したり、被害者をいじめたりしていた。加害者らは警察の捜査が始まって以降も、「預けてある服を返してほしい」などとして、被害者宅に出入りしていた。

　不安を覚えた被害者の両親は担当警察官に相談したが、まともに取り合ってもらえなかったため、警察に改めて陳情書を提出。担当警察官が交代した。

　被害者は今年6月にモーテルでいじめを受けて以降、自殺の兆候を見せるなど情緒不安定と認知機能障害などの後遺症に苦しんでいるという。

　被害事実は今年6月、加害者の保護者の一人が事実関係を被害者の母親に知らせたことで発覚。母親は警察に被害届を出し、捜査が始まった。

　光州市教育庁と全羅南道教育庁は7月28日、光州・全羅南道地域の高校8校合同による学校暴力自治委員会を開き、加害者のうちリーダー格の2人を退学処分にした。

　また、リーダー格の2人と共に暴力行為を手動した2人には転校、残る加害者には停学または社会奉仕、特別講習受講などを命じた。

光州＝キム・ソンヒョン記者

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